西村再生相、会見連続100日=総裁選意識、発信突出に批判

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新型コロナウイルス対策を担う西村康稔経済再生担当相の記者会見が4日、連続100日に達した。休日返上で発信を続け、いまや政府のコロナ対応の「顔」に。一方で将来の自民党総裁に意欲を隠さず、スタンドプレーが目立つことには批判も上がる。

 「分かりやすくお話ししたい。きょうよりもあす、いい説明をするという思いで毎日臨んでいる」。西村氏は節目の4日の会見でこう強調。「逃げずに会見するのが今の責任だ。安心できる日まで正確な情報を伝えたい」と、引き続き前面に立つ考えを示した。

 西村氏は3月、コロナ対策の特別措置法改正案の国会答弁担当になり、成立後も同法の運用に当たる。内閣官房職員の感染を受けて一時自宅待機したが、その後の4月27日から役所での記者会見や視察先での即席会見を連日続けている。

 菅義偉官房長官を除き、閣僚の会見は通常、火、金曜日の週2回。コロナ対応をめぐり政府への批判は根強いが、安倍晋三首相は1カ月超にわたり会見していない。土日も祝日もない西村氏の徹底ぶりに、政府関係者は「体力面、精神面のタフさは大したもの」と話す。

 異例の露出の背景には政治的な野心がにじむ。所属する自民党細田派には「ポスト安倍」の有力候補が不在。西村氏は「私のコロナ対応の経験を必ず将来に生かさなければいけない。先頭に立って取り組みたい」と公言し、自民党が野党時代の2009年に続く総裁選出馬を視野に入れる。

 一連の会見では調整不足のまま発信が突出した結果、混乱を招く事態もあった。6月、コロナ対策の専門家会議を「廃止する」と表明した際は専門家や与党に困惑や反発が拡大。最近はお盆期間中の帰省をめぐり、慎重な対応を呼び掛ける西村氏と「Go To トラベル」キャンペーンを推進する菅長官の温度差が表面化した。

 政権幹部は西村氏について「反射神経はいいが、状況に流されやすく定見が定まらない」と手厳しい。細田派からも「目立ちたがりが過ぎる」と冷ややかな声が漏れる。 
<時事通信>より